夜明けの光をあつめながら
・・・・そんな変わった空気の中、私は問い掛ける。
そしてそれは、『今日の私への着信の意味』を表す。

「今日はどこに行ってたの?」

お母さんは発泡酒を一気に飲み干すと、答えてくれる。

「公園。
涌井さんが教えてくれた」

「・・・・そう。
近くでよかったね」

「うん。
ホント、目を離すとすぐに何処かに行ってしまうんだから」

「・・・・・・」

言葉を返さなかった私は、コップに注がれた麦茶を一口飲んだ。
会話に詰まると、いつもしてしまう私の癖だ。

動揺して、『無意識の行動』が走ってしまう。
喉が乾いてるわけでもないのに。

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