夜明けの光をあつめながら
私が中学二年生になった時の話だ。

おばあちゃんの『古傷』である膝の手術が行われた。
『走れるような回復』は求めていないけど、その頃のおばあちゃんの口癖は『膝が痛い』が一番だった。
日に日に増していく痛みに、おばあちゃんは『手術』を決意。

そして手術は成功した。
おばあちゃんのも満足したのか、『いつもの笑顔』を見せるおばあちゃんに戻っていた。

私もすごく嬉しかった。
おばあちゃんの『悩み』が解決して、私もおばあちゃんと一緒に喜んでいた。

・・・・のに。

おばあちゃんの『アルツハイマー病』が、膝の術後から始まった・・・・。

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