夜明けの光をあつめながら
「・・・・と言うわけでお母さん。
今日職場の佐々木さんに誘われたんだけど。
・・・・どうしよ」

お母さんは答える。

「『どうしよ』って、七瀬はどうしたいの?」

私の意思か。
そうだね・・・・。

「どっちでも。
でもお母さんが『いい』って言うなら、少し行ってみたいかも。
佐々木さん、職場で浮いている私に優しく接してくれるし」

まるでその言葉を待っていたかのように、お母さんは私に『笑み』を見せてくれた。

そしてお母さんは、私の背中を押してくれる・・・・。

< 68 / 151 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop