夜明けの光をあつめながら
「じゃあ行ってらっしゃい。
それに明日は『休み』でしょ?
たまには『明日のこと』なんて考えずに、パーっと遊んできなさい。
もしかしたら、将来の七瀬には『必要なこと』かも知れないし」

「私の将来?
それ、どう言うこと?」

「さあね。
『将来のお楽しみ』ってやつ?」

「・・・・お母さんの意地悪」

子供の私にはまだ早い話。

そう理解した私はため息を一つ吐くと、ソファーに腰掛けるおばあちゃんの隣に座った。

同時にポケットから携帯電話を取り出す。

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