願いだらけの私から君へ

思いが伝わる発表会

 発表会前日の児童公開日。高学年の劇を見終わり、休憩時間になった。
 私達のクラスは殆どトイレや水飲みに行き、待っている人は全然いない。
 実輝と梨咲と三人で、お話をしていた。
 周りを見ると初樹と情也は遊んでいる。私はもう恋につかれてしまったのか、ふと口にだしてしまった。
 「今、告白すれば?人も少ないし」
 「え…あ…うん!」
 戸惑った顔をして、返事を返された。当たり前だろう。真顔でそんなこと言われたら誰でも驚くし、戸惑う。
 
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