願いだらけの私から君へ
 掃除時間になった。ゴミを捨てるときに初樹に言おうと思った。一緒に行こうと待っていたら、塵取りをしている初樹に近づいた、湧人が言った。
 「実輝返事聞きたいって。さっき話してるの聞いた」
 「そっか」
 湧人が聞いていたことにも驚いたのもあったけど、初樹の返事の仕方にも驚いた。そっけなかった。実輝と何かあったのかな…。初樹が塵取りを終えゴミを捨てに行こうとしたので、追いかけた。隣に並び声をかけた。
 「ゴミたくさんあるね」
 どうでもいいこと話しかけると小さく「うん」という声だけ聞こえた。
 「さっき湧人と話してたことだけど…」
 私が言うと彼は少し止まったような気がした。
 でも、またスタスタと歩く。
 「昼休み…返事待ってるって」
 さっき実輝に返事は昼休み聞きたいと言われたからそういう。
 「うん」
 それだけを言って先に行ってしまった。悲しくなりながらわも、初樹は困っているのかな?と思った。
 
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