願いだらけの私から君へ
夏の手紙
あっという間に6年生
ふわーっと風が髪を揺らした。
生暖かい風が顔に当たりもう6月なのか…驚く。
五年生のとき起きたあの事件―初樹を好きと言われたときのこと―あのときのことは私も悪いが、湧人や夕海も悪いと思った。
初樹が来てから以来、大事にされなくなって、ネタもなくなったからか、誰も何も知らないふりして過ごしていた。
私だけが許さない、許せないと思い続けていた。
生暖かい風が顔に当たりもう6月なのか…驚く。
五年生のとき起きたあの事件―初樹を好きと言われたときのこと―あのときのことは私も悪いが、湧人や夕海も悪いと思った。
初樹が来てから以来、大事にされなくなって、ネタもなくなったからか、誰も何も知らないふりして過ごしていた。
私だけが許さない、許せないと思い続けていた。