俺、あなたのリアコです!2
「あっ、じゃあまだ一緒にいれるってこと?嬉しい!」

俺がそう言うと、琴葉ちゃんは何も言わずに俯く。でも一瞬見えた顔は赤くなっていたから、恥ずかしがっているだけかな。

手をもう一度つないで歩き出す。ちなみにさっき買った服は俺が待ってるよ。女の子に持たせるわけにはいかないしね。すごく幸せだ……。

その時、「ねえ」と後ろから声をかけられる。俺が振り向くと、三人の女性が立っていた。一人はアジア系の顔立ちだけど、あとの二人はヨーロッパ系の顔立ちだ。て言うか、ヨーロッパ系の二人身長高すぎない!?一人、俺より身長高いんだけど!

「その子をどこに連れて行くつもり?」

ギロリとブラウンの腰ほどの髪にアンバーの目をした女性に睨まれる。俺が怯むと、俺より背の高い金髪に緑眼の女性とアジア系の女性が琴葉ちゃんを俺から奪っていった。

「大丈夫?」

アジア系の女の子が琴葉ちゃんを心配し、琴葉ちゃんは戸惑った顔を見せている。ん?待てよ、この三人どこかで見たことがあるような……。
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