俺、あなたのリアコです!2
「この小花柄のワンピースやこちらのワイドパンツ、こちらのブラウスも彼女さんにお似合いだと思います」

「確かに似合いそうですね!ありがとうございます!」

店員さんに勧められたものを手に取り、琴葉ちゃんに着せていく。うん、店員さんの言った通り全部似合ってる。

「月斗さん、服は二着ほど買えば充分です!」

「えっ、そう?でもどれも似合ってるからどれにするか迷うね」

「えっ、似合ってましたか?」

驚いたように琴葉ちゃんは言う。どうしてそんなに驚くんだろう。琴葉ちゃんは可愛くてどんなコーディネートもモデルみたいに着こなせているのに……。

「とっても似合ってるよ!すごく可愛い」

「……可愛い?私が?」

琴葉ちゃんは顔を真っ赤にさせながらも戸惑っている。めちゃくちゃ可愛いのに、それをきっと自覚してないんだろうな。

「あの、お客様」

急に話しかけられて、別の意味でドキッとしてしまう。二人で振り返ると、店員さんがニコニコしながらある提案をしてきた。
< 9 / 19 >

この作品をシェア

pagetop