帰り道、空模様
風に 吹かれて 気づく温もり

さっきまで 確かに 右手のなかに

君がくれた 温もりが




放課後の 美術室

絵の具の匂いに 包まれながら

初めて握った 君の右手


精一杯書いた レポートに

大きく赤で "B" の評価

落ち込む私を 励ましたのは

おんなじ "B" の君だった

"だいじょーぶだよ。俺も一緒!"

そう 言った後

恥ずかしげもなく 握手した
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