極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
「本郷さん? 大丈夫ですか?」
パソコン上の電子カルテに向かっていた先生が、カクンと首を傾げて心配そうに美羽を見た。
「……は、はい」
声が震えているのが自分でもわかる。いや、声だけではない。体が小刻みに揺れていた。
「ちょっとそこに横になってください。エコーで診てみましょう」
看護師に介助されながら茫然自失で内診台に乗る。
「本郷さん、見えますか?」
カーテンの向こうから言われ、ベッド脇に設置されたモニターを見る。
「これが子宮の中になります。赤ちゃんがわかりますか?」
看護師がモニターの一部分を指で差す。そこには白い物体が映っていた。