極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
「フライトお疲れさまでした」
たったの四日ぶりなのに、とても久しぶりの感覚がする。顔を見ただけで胸の奥が騒がしいのは妊娠を隠しているせいか。
「俺がいない間、なにも変わりはなし?」
「あ……はい」
大事件が起きているため、目があちこちへ泳ぐのを止められない。
「四日ぶりってだけなのにものすごく久しぶりの感じがするな」
翔も同じように感じていたのだと知り、脈がひとつ乱れた。頭とちぐはぐな動きを見せる心を制御するのが、この頃とても難しい。
予想外の妊娠という一大事に見舞われ、ものすごく心細かった。つわりはなく、妊娠している実感もない。お腹に宿った命をどうしたらいいのかわからず、今も大きな不安の中にいる。
「少しは寂しかったか?」
「……寂しかったです」
勝手に動いた唇に自分で驚き、ハッとして口を押さえた。