極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
「……ごめんなさい。翔さんの誕生日プレゼントも用意してないのに私ばっかり」
これではどちらが誕生日かわからない。
先ほどの高いテンションはいったいどこへ。シュンと肩を落とし、情けなく眉尻を下げる。
「美羽の誕生日と一緒に祝おうって決めただろう? 気にするな」
「……わかりました。それじゃ、翔さんの希望をできるだけ叶えるように努めます。なんでも言ってください」
「それは頼もしいね。楽しみに待つことにしよう」
翔に髪を優しく撫でられてうれしい反面、こうしたやり取りをするのも残りわずかだと思うと妙に寂しさを覚えた。