極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
「やっぱりカッコいいな」
お風呂を済ませた美羽は、先ほどもらったばかりのモデルプレーンをいろんな方向からじっくり眺めたあと、自室のコーナーに早速並べた。二〇〇分の一スケールだから三十センチはあるだろうか。結構な大きさだ。
「……そうだ。この前のあれ、翔さんにあげようかな」
ふと思いついて、奥に並んでいるモデルプレーンを手に取る。オーシャンエアラインの三〇〇分の一スケール、翔が初めて操縦したと言っていたモデルだ。
誕生日プレゼントの代わりにはならなくても、なにもあげないよりはいい。
(翔さんも気に入っていたみたいだったもんね。もしかしたら喜んでくれるかもしれないし)
自分勝手な解釈をして部屋を出る。リビングやダイニングに姿が見えなかったため、寝室に向かう。美羽のすぐあとにお風呂に入ったから、もう出ただろう。
ノックをしたらすぐに彼がドアから顔を出した。
ボタンをふたつほど外し、パジャマから胸元を覗かせているため目のやり場に困る。