極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
まだ少し濡れた髪や全身から立ち上ぼる色香にノックアウトされそうだ。
「どうした?」
美羽が手にしていたものを見て目をまたたかせる。
「これを翔さんにあげます」
「美羽の大事なコレクションじゃないか」
モデルプレーンと美羽の間に視線を行き来させる。
「そうですけど、もらってください」
「本当にいいのか?」
「はい。あ、でもこれを誕生日プレゼントの代わりにしようって策略じゃありませんから」
急いで注釈をつける。紙袋にいっぱいのお土産をもらっておいて、自分の持ち物をお返し代わりにするわけではない。
「いや、これはこれでうれしいよ。ありがとう」
社交辞令のひとつかもしれないが、翔は喜びが溢れたような笑みを浮かべた。