極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました

「じゃ、美羽にディスプレイしてもらおうか」


ドアを大きく開き、美羽を中に誘おうとする。


「私が?」
「どこに飾ったらいい?」


おいでと、美羽の腕を引いて部屋に引き入れた。

今のようにドアから中を見ることはあっても、足を踏み入れたのは初めて。わけもなく緊張して体が硬くなる。


「それは……翔さんのお好きなところにご自由に」


十四畳くらいあるだろうか。アイボリーの壁にベージュの落ち着いた雰囲気のファブリックでありながら、アクセントカラーとしてベッドカバーにパープルを使っているせいか、ゴージャスな印象もある。


「そんな冷たいことを言うのか」


そう言われると肩身が狭い。なにしろ美羽はブランド物のバッグ類はもちろん、大好きなモデルプレーンをプレゼントされた身。突き放したような言い方は、彼の言うように冷たさ満点だ。


「……では、ここに」
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