極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
「で、でも翔さんは夫ですから」
「そう、俺たちは夫婦だ。だから今夜はこの部屋で一緒に寝ようか」
優しい口調の中に抗えない強さを感じて、鼓動がスピードを上げてく。
「でも……」
ここで一緒に寝るといったら……。
どうしたってパーティーの夜を思い出す。
「希望を叶えてくれると言ったのは、俺の聞き違いだったか」
美羽の誕生日のときに、一緒に翔の誕生日も祝いなおそうと決めたときのことだ。
あのときはその場のノリもあった。でも本当にそうしたいと思ったのは事実だ。
「じゃあこうしよう。俺の誕生日が終わるまででいい」
美羽が返答に困っているのが伝わったのか、翔が妥協案を提示した。
「……誕生日が、終わるまで?」