極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
恋愛の駆け引きも女性の嫉妬や束縛も、全部遠ざけて生きていくつもりだった。
「兼平は、百合香さんをどう落とした?」
「おっと、数々の恋愛を経てきた本郷が、この俺に恋愛相談か?」
「相談じゃない。雑談だ」
目を丸く見開く兼平に目を尖らせて返す。
そういえば兼平の恋愛話を詳しく聞いたことがないと思い出しただけのこと。べつに困っているわけではない。
「素直じゃないねぇ。まぁ同期のよしみとして話してあげようじゃないか」
ずいぶんと上から目線だ。兼平は大真面目な顔をして続けた。
「ずばり愛を語らうことだね」
翔が思わず吹いたら、兼平が不満そうに眉間に皺を寄せる。
「お前な、愛を笑う者は愛に泣くんだからな」
「いや、悪い」