極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
「美羽がまた桐谷に誘われるんじゃないかと思ってね。つまりヤキモチだ」
「……え?」
「信じてないって顔だな」
翔はハンドルに右腕をもたせかけ、美羽に流し目を送ってよこした。
「だってヤキモチっていったら……」
好意がなければ成り立たない。
「美羽を好きだってこと」
「はいっ!? な、な、なにをいきなり」
いったいどうしたというのか。香港へのフライトでなにかあったのだろうか。
美羽は思わずドアのほうに体を寄せるようにした。
「もっと早くはっきり言っておけばよかったな。とにかくそういうことだから」
(そういうことって……!)
「それから今夜の夕食は俺が作る。胃もたれに優しいメニューを今思いついた」