極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
気に入る気に入らないというレベルではない。サプライズが待っているなんて誰が思うだろうか。
「とっても素敵」
ため息交じりの声になる。
「喜んでもらえてなによりだよ。改めて、美羽、誕生日おめでとう」
囁いた翔の唇がチュッと音を立てて耳朶に触れた。
くすぐったさに身をよじると、そのまま体を反転させられ、今度は唇同士が軽く重なる。
間近でいたずらっぽく微笑んだ翔の顔が眩しくて直視できない。
「美羽、俺を見て」
強制的に目を合わせられ、至近距離で視線が絡む。
「好きだ」
決して答えを求めないストレートな言葉に動揺して、瞳を揺らさずにはいられない。そう言われてうれしいのに、美羽はまだ飛び込む勇気を持てずにいる。