極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
「十一週目です」
「というと三カ月の後半か。予定日は?」
「九月二十三日だそうです」
「秋には産まれてくるんだな……。触ってもいい?」
美羽が頷くと、翔の手がお腹に伸びてきた。恐る恐るといったタッチでふわりと触れる。あたたかくて大きな手が心地いい。
「まだ真っ平だな」
「二週間前にあずき大だったので、そこから育ってもまだまだ小さいですから」
「へぇ、あずき大?」
だいたいこのくらいかと親指と人差し指で円を作って美羽に見せる。
「今はもう少し大きくて……このくらいです」
翔の指を広げて円を大きくした。
ネットで調べた一般的な大きさは四センチくらいだという。
「なんかすごいな。小さな命がここに宿ってるなんて」
しみじみと言いながら美羽のお腹を優しく撫でる。