極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました

「本郷はそのつもりはないみたいだけど。キミに相当惚れ込んでるみたいだしね」
「そうなん……ですか?」
「あれはマジだね。あんな本郷をはじめて見た」


なにか思い出したのか、兼平がクスッと笑う。

好きだという想いはたしかに彼の言動から伝わってくるが、それが〝相当〟なのかは美羽にはわからない。過去に重ねてきた数々の恋愛のひとつと同じではないのか。


「兼平マネジャーは百合香さんに対して責任って感じますか?」


百合香との会話をふと思い出して問いかける。


「もちろんだよ。百合香を幸せにしたい、守りたいっていうのは責任からくるものだからね。男にとっての愛は責任だよ。まぁこれは男と女の感覚の違いなのかな」


美羽にとっての愛は、あくまでも愛情。翔を好きだという気持ち、愛おしいという気持ちだ。


「自分はこの女性を一生守れるか、この女性にそれだけの価値はあるのか、自分には守れる能力があるのか。つまり愛情の最終判断は責任だ。少なくとも俺はそうだと思う」
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