極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
「……愛は責任」
ゆっくりと噛みしめながら呟く。
美羽には翔に愛される、責任を負わせるだけの価値があるからだと自信を持ってもいいと言われた気がした。
「だから藤倉さんは、責任を取らせてあげればいいんだよ。契約結婚なんて馬鹿げたことを提案した本郷にね。アイツもそうしたいと願ってるんだから」
翔に責任を取ってもらうこと。それが愛情の証だという。
百合香に背中を押され、兼平には大きな自信をもらった。あとは翔の帰国を待つだけ。
ロッカールームの前での別れ際、兼平は「頑張って」と爽やかな笑顔を浮かべた。