極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
ハワイのフライトから帰って来たのは昨夜の九時近く。時差もあるし調子を整えるのは大変だろう。
「俺たちの子どもなんだから当然。これからもフライトがないときには一緒に来るよ」
「ありがとうございます。でも疲れてるときは無理しなくても大丈夫ですからね」
「逆に癒しなんだけど?」
「癒し?」
美羽の顔を覗き込んだ翔に聞き返す。
「美羽と一緒にいられるし、赤ちゃんの成長も見られるし」
たしかにお腹の赤ちゃんの成長を見られる貴重な時間。美羽もエコーを通して会うのが楽しみだし、健診が待ち遠しくてたまらない。
心臓は止まっていないか、なにか異常はないか不安になるときもあるため、自宅にエコーの機械を置きたいくらいだ。
「それと今後はなるべく国内線に搭乗できるようにシフトを組むから」
「えっ、どうしてですか?」
「国際線じゃ何日も美羽をひとりにするじゃないか。国内線ならたいていその日のうちに帰ってこられる」
「私ならひとりでも大丈夫です」