極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました

当然ながら前回見たときより成長している。肩のあたりのラインもはっきりとわかるし、時折もぞもぞと手を動かしているのも見える。


「先生、もう男か女かの区別はつくんですか?」
「十八週ですので早ければわかりますが、うーん……まだどちらとも言えないですね」


先生がお腹の上にエコーの機械を滑らせつつ目を凝らしたが、判別には至らないらしい。


「そうなんですね。あ、いや、もちろんどちらでも大歓迎なんですけど」
「いろいろな準備があるでしょうから気になるご夫婦は多いですよ。このくらいの週数になると骨が丈夫になりはじめ、筋肉もついてきます。体の動きも増えますから、そろそろ胎動を感じられる頃かもしれませんね」
「美羽は感じる?」


ベッドに横になりながら首を横に振る。もしかしたらというのはたまにあるが、残念ながらそれが胎動だという確証はつかめていない。


「そのうちに嫌でも感じるようになりますよ。痛いくらいに蹴る胎児もいますから」
「そうなんですか?」


翔と顔を見合わせ、美羽が目を丸くする。


「ええ。楽しみに待っていてくださいね」


ふふっと笑みを零す先生に「はい」と答えたのは翔のほうだった。
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