極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました

続く未来は三人だからこそ紡いでいけるもの。
巻かれた彼の腕を美羽もギュッと握り返した。


「あっ、今動いたかも」
「え⁉︎」


改めて愛をたしかめ合っていたのが通じたのか、不意に胎動を感じた。
お腹が内側からピクンと震えたのはたしかだ。皮膚の痙攣ではなく勘違いでもない。これまでとは明らかに異なる感覚だ。

翔が急いでお腹に手をあてるが、大人しくなってしまった。


「……逃したか」


かなり残念そうだ。


「もう一回動いてくれないかな」


美羽よりずっと楽しみにしている翔にも胎動を感じてもらいたい。
ふたりで息をひそめてお腹に手を添える。ところが全神経を集中させて待っても、しんと静まったまま動く気配がない。
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