極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
吐息交じりの囁きとともに、彼の舌先が美羽の唇をくすぐった。
開けろ。
甘い命令に抗えないほど、唇も体も解けていく。
彼の煽情的な目に宿る熱は、このあとの行為に対するもの。決して恋や愛などでない。
そうわかっていても、ここまできたらもう止められない。
とはいえその先は未経験、処女である。
「私、じつはこういうことは……」
「……初めて?」
頼りないほど小さく頷く。しかも震えながら。
翔が一瞬表情を強張らせたのは、処女に躊躇いを覚えたせいかもしれない。
しかし次の瞬間には、見たこともないほどに熱っぽさを滲ませた目で見つめてきた。
翔のような極上の男にそんな目をされたらひとたまりもない。胸を撃ち抜かれたような気がした。
「心配するな。今は俺のことだけを考えて」