極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
入眠作用でもあるのではないかと疑うほど、カモミールティーの効果は抜群だった。
「もう出勤?」
「はい」
「さっきから〝はい〟ばかりだな」
クスッと笑い、こめかみを伝った汗をタオルで拭う。
「……すみません。どこかへお出かけだったんですか?」
「走ってきたところ」
ジョギングをしてきたらしい。
昨夜話していた健康管理の一環だろう。
「この後、一階のジムでトレーニングしてくる予定」
「すごいですね」
走るだけでは飽き足らずジムにまで行くなんて、本当にストイックだ。
「それはそうと、これからはなるべく一緒に食事をしよう」
「えっ、どうしてですか?」