極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました

パリ行きのフライトが控えている翔と出勤時間がかぶったため、今日は彼の車で一緒に行くことになっていた。

とはいえ、ふたりでいるところを会社の人間に見られるわけにはいかないため、細心の注意を要する。

玄関を施錠してエレベーターへ向かいながら、不意に手を取られた。
ふとしたときのこういう行動のたびにドキッとするのをひた隠し、平静を装うのがじつはとても難しい。

好きになってはいけないと、いつもしているよう必死にブレーキをかけた。
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