私の推しは世界一!!
私のことが嫌いな人
世界一、嫌いな人
「彼氏がほし〜」
教室にある自分の机に身を任せながら
大きな声を出した私に
中学からの超超超ちょーう大親友の笑実ちゃんが笑った。
「なーに言ってんの。
もう沙羅には彼氏がいるじゃない。」
「へっ!?」
彼氏いない歴16年の私、土田沙羅(16歳)に!!!
か、かかかか彼氏が!?
「知らなかった!!
私って彼氏いたの!?
だ、誰!?」
「私の弟。」
その瞬間に
かわれたことに気が付いた。
「あー、絶対ないわ〜。
アイツ私のこと、キライだもん。」
「えー、そんなこと無いってー。」
『アイツ』……、
それは笑実ちゃんの弟で
性悪ヤロウのこと。
目の前で喋っている笑実ちゃんのような
可愛い系の顔ではない、
カッコいい系のイケメン。
イケメンなのは認める。認めるけど……、
あの性格の悪さにはいつもムカつく!!
私は高校2年生とアイツより一年センパイなはずなのに、
アイツは私を一切敬わないのだー!!くー!!
しかもすごくバカにしてくるし……!!
ぐぬぬぬぬ……!!
生意気な……!!
嫌味をいつも言ってくるし!!
絶対に私のこと!嫌いだよ!!
ぐぬぬ…………。
「沙羅……、
顔がすごいことになっているよ……。」
「えっ?本当?ヤバいな……。
アイツが来たらバカにされるから、」
そう、喋っていると……、来たっ!?
「うわっ!!ぶっ!!面白い顔していますね。先輩。
俺をわざわざ笑わせてくれてありがとうございます。」
うわぁっ!!!!ウザイぃぃぃぃ!!!!
くるりと声の持ち主の方へ振り返って、『アイツ』をにらんだ。
「はい?顔を見ていないのによく分かるねー?」
「はい。分かりますよ??
先輩のアホづら……、じゃなく、面白い顔は一度見たら忘れられませんから。」
ニヤッと笑い、
私のイヤミをかわす『アイツ』こと田口利穏。
笑実ちゃんの弟で、
_____この世で1番ウザいヤツ!!!
教室にある自分の机に身を任せながら
大きな声を出した私に
中学からの超超超ちょーう大親友の笑実ちゃんが笑った。
「なーに言ってんの。
もう沙羅には彼氏がいるじゃない。」
「へっ!?」
彼氏いない歴16年の私、土田沙羅(16歳)に!!!
か、かかかか彼氏が!?
「知らなかった!!
私って彼氏いたの!?
だ、誰!?」
「私の弟。」
その瞬間に
かわれたことに気が付いた。
「あー、絶対ないわ〜。
アイツ私のこと、キライだもん。」
「えー、そんなこと無いってー。」
『アイツ』……、
それは笑実ちゃんの弟で
性悪ヤロウのこと。
目の前で喋っている笑実ちゃんのような
可愛い系の顔ではない、
カッコいい系のイケメン。
イケメンなのは認める。認めるけど……、
あの性格の悪さにはいつもムカつく!!
私は高校2年生とアイツより一年センパイなはずなのに、
アイツは私を一切敬わないのだー!!くー!!
しかもすごくバカにしてくるし……!!
ぐぬぬぬぬ……!!
生意気な……!!
嫌味をいつも言ってくるし!!
絶対に私のこと!嫌いだよ!!
ぐぬぬ…………。
「沙羅……、
顔がすごいことになっているよ……。」
「えっ?本当?ヤバいな……。
アイツが来たらバカにされるから、」
そう、喋っていると……、来たっ!?
「うわっ!!ぶっ!!面白い顔していますね。先輩。
俺をわざわざ笑わせてくれてありがとうございます。」
うわぁっ!!!!ウザイぃぃぃぃ!!!!
くるりと声の持ち主の方へ振り返って、『アイツ』をにらんだ。
「はい?顔を見ていないのによく分かるねー?」
「はい。分かりますよ??
先輩のアホづら……、じゃなく、面白い顔は一度見たら忘れられませんから。」
ニヤッと笑い、
私のイヤミをかわす『アイツ』こと田口利穏。
笑実ちゃんの弟で、
_____この世で1番ウザいヤツ!!!
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