私の推しは世界一!!
ドキッ、てっ……。

むぅっ!利穏くん何かに!!

「利穏くんのバカ!!」

「いきなりなんなんですか!!理不尽すぎる……。」



















「はぅぅぅっ!!!!」


リオン様だーーー!!


リオン様の初回限定版のグッズが買えたー!!



「良かったですね。売り切れてなくて。」

「ホントに!」


並んで歩きながら私たちは喋っていた。


私たちはアニメショップに行き、

リオン様のグッズを買った。



……でも、

「やっぱり私がお金……、」


「いらないです。」


「でも、おごってもらうなんて……。」


「気にしないでください。」



利穏くんが私にグッズをおごってくれたのだ。



「そんなこと言われたってな……。」


『気にしないで』って言われても、

なんだか申し訳ないな……。


「いや、ホントに気にしないでください。

 俺がおごってもらわなくても、やっていけること

 を証明したかっただけですから。」



ボソッと呟かれたその言葉に思わず驚いてしまう。



ま、まさか……。


「り、利穏くん……。

 まさかだと思うけど

 今日のお昼に

『何か私におごってもらおうとしてたり!?』って

 私が言ったこと、まだ気にしてるの……?」


えっ?ち、違うよね……??

まさかそんなこと、気にしてなんかないよね??
< 11 / 25 >

この作品をシェア

pagetop