私の推しは世界一!!
好きということ
世界一、欲しいもの
そして、翌日の昼……。
「利穏くん、それ美味しいの?」
「……、っ!?えっと、何か言いましたか?」
「だから、それ美味しいの?」
「あ、はい……。」
「私はね……、このおかずが好き!」
「す、好きっ!?」
「へっ?うん。このおかず好きだよ?」
「ああ、おかず……。」
利穏くんが怪しい……。
なんか上の空って感じでお昼を食べている……。
「何か……、大丈夫?」
「はっ!えっと……。はいっ!!なんでしょう!」
「いや、だから、大丈夫?」
「あ、はいっ!元気です!」
「あ、それならいいんだけど……。」
「せ、先輩、昨日のアニメ見ましたか?俺、まだ見てなくて……。」
と、なんか無理矢理会話を捻出しようとしてるけど……。
大丈夫、なのかな……。
ホント。
様子がおかしい……。
「ね……、ホントどうしたの?」
「いや、なんでも……。
あっ!!」
「うわっ!!どうしたの!?」
「……先輩、一つ聞きたいことがあるのですが……。」
「ん?何?」
「先輩って、その、好きな人っているんですか……?」