棗ちゃんはステキな恋がしたい
「一斗は、わたしとキスしたいの?」
「いやもう気分じゃなくなった」
気分とは。
「でもまあナツメからねだられりゃ。断る男、いないんじゃねーの」
…………!?
「お前外見はいいから」
「ほんと?」
「中身ガキすぎ」
「ひどい!」
「俺とイチャイチャしてぇなら中身も伴えよ」
「しないよ……!」
そういうのは、運命の相手と、ゆっくり進める~!
「お嬢様」
「っ」
坂田が
「バイオリンのお稽古のお時間です」
スーツに眼鏡で現れた。