棗ちゃんはステキな恋がしたい



これまで一般人との繋がりに、こんな風に口を挟んだことなかったでしょ。


パパだってカタギと一切付き合うななんて言わない。


なのに、どうして急に……。


「ははーん。さては坂田、ヤキモチやいてるんでしょ」

「後悔してからでは遅い」

「え?」

「どうか。わかってください、お嬢」

「……わかんないよ」


もっと仲良くなりたいと思える相手と

これ以上親しくなっちゃいけない理由なんて、わかりたくない。
< 146 / 350 >

この作品をシェア

pagetop