棗ちゃんはステキな恋がしたい


一斗の向かった方向に、走る。



わたし、なんだかアキさんとはトモダチになれそうにないなあ。



チェスしてるときは楽しかったのに。



「きゃ!」

「悪く思うなよ」



黒いマスクの男に手首を捕まれ、そのまま引っ張られる。



「やめてください」

「無理だな。マサキさんの命令は絶対なんだ」

「わたしから離れて 」

「暴れようが離さ……い゛ててて!!!」


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