棗ちゃんはステキな恋がしたい


「……一斗」


ケガしてる様子はない。

無事でよかった。


「こんなところでなにしてんだよ」

「ちょっと……買い物に、来て」

「そいつと?」



一斗がアキさんを、睨み付ける。



「ううん、坂田とだよ!」

「ちょうどいいや洲崎くん。ナツメちゃんの秘密、聞きたい?」



ちょっと……



「は?」



やめて。



「ナツメちゃんは――」



こんなタイミングで勝手にわたしのこと話すのは……!



「キミの誕生日をお祝いしたいみたいだよ」



< 182 / 350 >

この作品をシェア

pagetop