棗ちゃんはステキな恋がしたい



そういうことに、しておこうかな……?


「じゃあ仮屋さんも将来は女優になるの?」

「いや……」

「もう何部に入るか決めた?」

「え?」

「ちょっとー。いきなり聞きすぎたら仮屋さん困らせちゃうよ」


……部活?


そうだ、部活!

この学校では必ずどこかの部活に所属しなきゃいけないってオリエンテーションのときに説明あったよね。


すっかり忘れていたけれど、部活こそ、青春を満喫するチャンス……!



「ぶっちゃけ退屈でしょ。レベル合わないと」

「無理矢理いれられたの? 社会勉強ってやつ?」



そうじゃないよ。

この生活は、わたしが望んだもの。


慣れないことだらけ。

でも、毎日が新鮮で、つまらないなんて一度も感じたことはない。


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