棗ちゃんはステキな恋がしたい
どうやら高得点を叩き出したみたい。
一斗の歌声は
わたしより、低い。
声変わりしてるから。
「うまいね、一斗」
「お前より点低いけどな」
「えーっ。 わたしの中では一斗がダントツで優勝だよ」
時計をみると16時をまわっていた。
時間たつのはやすぎる。
カラオケ屋さんを出て、広々とした公園へやってくる。
開放的でのんびりした場所だな。
駅の近くにこんな自然の溢れる空間があったなんて。
「今日は誘ってくれてありがと」
また遊ぼうねって言ってもいいかな。
「ナツメ」
「ん?」
「次、どこ行きたいか。考えとけよ」