棗ちゃんはステキな恋がしたい
Ep.3 ヤンキーくん
「部活、ですか」
「うん。みんな入るんだって」
「お言葉ですが――ただでさえお忙しいあなたに、そんな時間……」
「どうしても入りたいの!」
折れた坂田が、わたし向けの部活をピックアップしてくれる。
「それらは比較的緩く活動している部です。当然ながら運動部や吹奏楽部はハードなので除外しました」
「ふーん」
「気になる部はありますか。お嬢」
写真、情報、美術……
「決めた! わたし――」
ここで仲間を作る。