棗ちゃんはステキな恋がしたい



「……わたしだってもう子供じゃないもん」

「ハルミは。この家を出ました」

「え?」

「普通の人間に戻ったのです」



ハルおじさんが……!?



「……もう会っちゃいけないの?」

「会うこともないと思いますよ」

「そっか」



海外だったら偶然会う確率も低いね。




「寂しいですか」

「んーん」



いきなりのお別れに、ビックリしただけ。



「おじさんが幸せになれるならよかった」

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