棗ちゃんはステキな恋がしたい
「起きないと、立たせるぞー」
「……るせえな。起きてるっつうの」
起きてたの!?
「だったら返事しろ」
すくっと身を起こす、洲崎くんは
「だる」
立ち上がって教室から出ていってしまった。
ええぇえ!?
「よーし。そんじゃ、教科書25ページ開いて」
行かせていいんですか!?
「仮屋さん、勇気あるよね」
「よく声かけれるなあ」
「怖くないのかな」
…………怖い?
「あたしなら、無理」
「うちも」