棗ちゃんはステキな恋がしたい


わたしをかばってケガしたんだもん。



「それで。ケガの状態って……」

「なに。こんなもの、たいしたことないさ」



わたしに気を使わせないよう、そんなことを言ってくれているのかな。



「最低でも2週間の安静が必要です」


と、霧島さん。


「痛み止めがきれたら相当な痛みがあるみたいですね」

「余計なことを言うな霧島」



2週間も……。



ケガのせいで生活が不自由になるだろうし、そうなると、ストレスもたまるよね。



「ミツルさん」

「責任を感じるな、棗。君のせいではない」

「わたしにできることあったら言ってくださいね」

「……なに?」

「精一杯やらせてもらいますね」

< 305 / 350 >

この作品をシェア

pagetop