棗ちゃんはステキな恋がしたい
「……なにを?」
「なんでも!」
「なんでも!?」
ミツルさんが大きな声を出して、驚く。
わたし、そんなにビックリするようなこと言った?
「そ……そうだな。元はといえば棗のせいで僕はこんなケガを負ってしまったんだ。責任をとってもらわないとな」
「先程の発言と矛盾していますよ坊っちゃん」
「黙れ霧島。僕は猛烈にストレスを抱えている」
やっぱりケガがストレスなんだ!
ほんとはすごく怒ってたんだ!
「君のせいで大嫌いな注……ゴホン! とにかく! ケガが治るまで棗に僕の身の回りの世話をしてもらうからな!」