棗ちゃんはステキな恋がしたい


『誰がたらしじゃ』


だってだって!

わたしのことドキドキさせすぎ!


『言っとくけど。誰にでも言わねえから』


それも


『好きな女じゃなきゃ、わざわざ電話なんて面倒なことする気になれねーし』



それも、いちいち心臓に悪い。



『ナツメの声だからいつまでも聞いてたいんだ』

「……またそういうこと、言うし」

『俺をチャラ男みたいな扱いしやがるから』

「もう他の女の子とは……遊んだり、してないの?」

『当たり前のこと聞くな』

「絶対に?」

『心配なら俺のこと縛ってそばに置いててもいいぞ』

< 332 / 350 >

この作品をシェア

pagetop