棗ちゃんはステキな恋がしたい


そうだ。


家でお菓子を作って、こっそりクラスの子に配れば、喜んでもらえるかも。


遠足のとき、女の子たち、甘いもの食べてたし。


クッキーなら男の子も食べられる?


「坂田、お願いしたいことがあるんだけど」

「なんでしょう」

「わたしにクッキーの作り方教えて」

「かまいませんよ」

「ほんと?」

「そのかわり。オーブンに出し入れするときは、自分がやります。近づかないで下さい」

「……心配性なんだから」

< 34 / 350 >

この作品をシェア

pagetop