棗ちゃんはステキな恋がしたい


すごいな、一斗は。

自分から声かけなくても人が寄ってきて。


わたしなんてさ。

勇気を出して声かけても――


「おは……」

「あ、英語の課題やってきたー?」


タイミングが悪いのか、いつも、返事がかえってこない。


このまま夏休みまで女の子のトモダチ一人もできないかもしれない。




【無理なんじゃないかな】




どうして、うまくいかないんだろう。



わたし嫌われるようなことしちゃったのかな。



< 61 / 350 >

この作品をシェア

pagetop