棗ちゃんはステキな恋がしたい



「一斗……って。泳げないの?」

「んなわけねーだろ」

「だったら授業出たら良かったのに」

「だりい」

「きもちよかったよ」

「俺もっと気持ちいいことしてたから」

「もっと?」

「お前も授業サボって俺とイイコトしてみるか」
 


いいこと?

それって、どんなことだろう。



まさか……

こっそり先生の目を盗んでアイスクリーム食べたり涼しい穴場でお昼寝したり?


悪い遊びだ!



「でも……ちょっとしてみたいかも」

「どんな想像してんだか」

「秘密基地みたいな場所だと余計にワクワクするんだろうなあ」

「見た目よりずっと精神年齢低いなお前」


世間知らずなのは否定できないけど、知らないことはこれから知っていくもん。


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