販売員だって恋します
「どうぞ、今日のメインです。」
そんな2人に、笑顔を向けて、絋が料理を持ってくる。
大皿には綺麗に盛られた料理が乗っていた。飾り切りも盛り付けも美しい。
「すごい、修行の成果が出ていますね。」
「綺麗だわ。」
由佳もその料理を見て、目を輝かせていた。
「元々は日本料理を学んでいたんです。」
板前を褒められて、絋も嬉しそうだ。
自然に彼の方を見る。
先日来店した時も味に間違いはないとは思ったが、更に技術を磨いているのは、絋の為でもあるのだろうと思うと微笑ましい。
「素敵なパートナーですね。」
大藤の極々小さなその声は、絋の耳に届いて、さらに絋を微笑ませたのだった。
ご馳走様でした!と挨拶して、2人で暖簾をくぐって、外に出たところ、
「大藤さん。」
と大藤を呼び止める声が聞こえた。
それは大柄な板前だった。
きりりとした顔立ちが好ましい。
いつも愛想はないけれど、真面目なのはよく分かる人だ。
そんな2人に、笑顔を向けて、絋が料理を持ってくる。
大皿には綺麗に盛られた料理が乗っていた。飾り切りも盛り付けも美しい。
「すごい、修行の成果が出ていますね。」
「綺麗だわ。」
由佳もその料理を見て、目を輝かせていた。
「元々は日本料理を学んでいたんです。」
板前を褒められて、絋も嬉しそうだ。
自然に彼の方を見る。
先日来店した時も味に間違いはないとは思ったが、更に技術を磨いているのは、絋の為でもあるのだろうと思うと微笑ましい。
「素敵なパートナーですね。」
大藤の極々小さなその声は、絋の耳に届いて、さらに絋を微笑ませたのだった。
ご馳走様でした!と挨拶して、2人で暖簾をくぐって、外に出たところ、
「大藤さん。」
と大藤を呼び止める声が聞こえた。
それは大柄な板前だった。
きりりとした顔立ちが好ましい。
いつも愛想はないけれど、真面目なのはよく分かる人だ。