販売員だって恋します
「大藤さん、楽しそうだわ。」
末森の声に引き戻される由佳だ。
「嬉しいんじゃないですか?だって、成田さんのこと、すごく大事にしていらっしゃいますもんね。」
「末森さん、彼みたいな人好みですか?」
その場で飾り付けを始めていた笹塚(夫)は、末森にそう尋ねた。
由佳はドキッとする。
笹塚さんその質問、私の心臓に悪いです。
そうね好みだわ、とでも言われたら、どうしたらいいのか?!
「ないわねー。」
末森の答えは即答だった。
「あの素敵な笑顔は、時々作っているでしょう?本音が見えないけど、悪い男だと思うわ。こっちに来てからは、本当に嬉しいんだろうなっていうのは分かるけど。いつも、本音かどうか、疑いながら一緒にいるのはキツいわね。」
最初の、大藤の印象は由佳も同じようなものだったので、よく分かる。
けど……末森マネージャー、あの人は心を許した人の前では信じられないくらい甘くて、
大事な人のために、他人のためにばかり、奔走しちゃうような人なんですよ?
「楠田さんは?彼はいないんですか?」
今度は、由佳にそう尋ねる笹塚だ。
末森の声に引き戻される由佳だ。
「嬉しいんじゃないですか?だって、成田さんのこと、すごく大事にしていらっしゃいますもんね。」
「末森さん、彼みたいな人好みですか?」
その場で飾り付けを始めていた笹塚(夫)は、末森にそう尋ねた。
由佳はドキッとする。
笹塚さんその質問、私の心臓に悪いです。
そうね好みだわ、とでも言われたら、どうしたらいいのか?!
「ないわねー。」
末森の答えは即答だった。
「あの素敵な笑顔は、時々作っているでしょう?本音が見えないけど、悪い男だと思うわ。こっちに来てからは、本当に嬉しいんだろうなっていうのは分かるけど。いつも、本音かどうか、疑いながら一緒にいるのはキツいわね。」
最初の、大藤の印象は由佳も同じようなものだったので、よく分かる。
けど……末森マネージャー、あの人は心を許した人の前では信じられないくらい甘くて、
大事な人のために、他人のためにばかり、奔走しちゃうような人なんですよ?
「楠田さんは?彼はいないんですか?」
今度は、由佳にそう尋ねる笹塚だ。