販売員だって恋します
くらりとする。

絶対に容赦はしない勢いで、何度も唇を重ね合わせて、2人で舌を絡ませる。
お互いがお互いを欲しているのが、痛いくらいに伝わりあってしまった。

居場所はお互いなんだと決めた、その気持ちがさらに大藤を猛らせていて、由佳の全てを自分のものにしたい、と強く強く心から願ったのだ。

「……っ由佳……!」
我慢なんてできなくて、膝の上の由佳を抱き上げてそのまま、ソファの背面に両手を付かせる。

後ろから下着を引き下げて、由佳の耳元に囁いた。
「このまま、挿れたい」

目元を潤ませた由佳が、片手で、大藤の腰を引き寄せた。
「して……!」

これだから、この子は……!

大藤はガラステーブルの小物入れから出した小袋を口で引きちぎって、準備を済ませたモノをそのまま挿れる。

「……っん、あ……っ」
「大丈夫?痛くないか?」

由佳の中は一瞬抵抗があったけれど、その後、包み込まれるような温かさと、ぐちゅっとぬかるんだような音がする。
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